うらかわさんの遊戯王ブログ

うらかわさん@takoyakimisoがたまに遊戯王のことを書くよ

期待値から考えるメタル理論と構築

期待値から考えるメタル理論と構築

 

もくじ
1.はじめに
2.メインデッキ
3.サイドデッキ
4.エクストラデッキ
5.まとめ

 

1.はじめに

お久しぶりです、うらかわさんです。前回の記事から9か月もたってしまいました。東北のCSラッシュが終わったので、前期からずっと使っているメタルフォーゼのデッキ理論と構築を書こうと思います。

メタルがわからん・・・って人も手札誘発と強欲で貪欲な壺、サイドデッキのあたりはわかると思います><

 

ちなみに今期の結果としては
7/2 JGP    4-1 ベスト16
7/16 はっちCS 6-2 ベスト8
7/17 M2CS    3-2 予選落ち
7/24 ヒノキ杯  1-3 予選落ち
8/6 みちのくCS  2ー2 予選落ち
 →サブトナメ  3―1 4位
8/20 JGPF     6-2 3位
8-21 JGP    7-1 優勝

 

途中あまりにも後攻しか取れなくて苦しみましたが、出たCSの半分以上で結果が残せてとても嬉しいです。

 

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※JGP個人では闇護符の裁定が発動時に存在するモンスターのみ裏になるとなっていたので、闇護符ではなく皆既を採用しました。普段は闇護符です。

 

2.メインデッキ


今回の構築で意識したことは以下の点です。

 

増G3枚
メイン最終戦士で詰まない
ごみの期待値1以下
純粋なメタルの期待値2
色々入れてのメタルの期待値3
デビフラを使う

 

2-1.増G3枚

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まずは増G3枚の理由から。
こちらをご覧ください。

7/2 JGP→サイコロ1-4

7/16 はっちCS →サイコロ3-6(ED含む)

7/17 M2CS →サイコロ1-4

7/24 ヒノキ杯→サイコロ2-2

8/6 みちのくCS→サイコロ0-4

 

通算サイコロ7-20

 

JGP宮城までに出たCSの結果なのですが、サイコロ7-20とほとんど後攻でした。勝率にして25.9%。サイコロって5割で勝てるんじゃなかったっけ・・・(´・ω・`)?

負けた試合も先攻がとれていれば勝てた試合が多かったです。


そんな中でも結果を残せたのはGやサイク等後手を意識した構築にしたおかげだと思っています。

 

誘発をGにした理由はデビフラやサイク等のABCや魔封じへの回答が入っているため、手札さえあれば相手の展開を返すことができるからです。
この3つのCSを受けて自分の中ではメイン増G3枚は必須となりました。

 

その日1番運がいい人を決めるんだ!という先攻特化の構築も嫌いじゃないですが、先攻時の勝率を80%から90%にする構築より、後攻時の勝率を10%から30%にする構築をしたほうが理に適ってると思います。

 

JGP終了後にGを1枚超融合に変えてもいいのかなとも思いました。どちらも後攻を意識したカードであり、Gだとエクストリオ+速攻融合でアルカエストを構えられる可能性がありますが、その他多くは超融合のほうが強いかなと思いました。

 

2-2.メイン最終戦士で詰まない

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前期からメタルを触っている人なら分かると思うのですが、メインに回答を入れておかないと1ターン目での詰みが頻繁に起こります。最近はABCの台頭や、次元障壁の登場により先攻最終戦士はあまりされなくなりましたが、メタルミラーだと分かっているならやると思います。そこで1枚だけ回答を刺しておくことにしました。

 

その回答は前まで闇の護封剣だったのですが、先攻時に引くとどうしようもなかったため先攻で強く使えて、返しにも使える次元障壁にしました。

 

融合1ドローで障壁を引いたときの心強さといったらありません。

最後に張ってあるJGP準決勝の動画をご覧ください() 

 

2-3.ごみの期待値1枚以下


期待値については前回の記事をご覧ください。

takoyakimiso.hatenablog.com



メタルはデッキの制約上メタル魔法罠を複数入れなくてはなりません。先攻展開に絡まないカード(融合、速攻融合、コンビ、カウンター、増G3、次元障壁の計8枚)を引く期待値が1枚以下になるように構築しました。

ごみが8枚なら40枚デッキでちょうど期待値が1になるのですが、今回は強欲で貪欲な壺(以下ごーどん)を3枚採用しています。これにより計算が今までと少し変わります。

 

40枚デッキの場合
ごみ8枚をごーどんで引く期待値→0.4枚
ごーどんをごみ0.4枚分として数えるので、3枚で1.2枚。
ごみ9.2枚を初手5枚で引く期待値→1.15枚

 

これでは少し高いですね。
これを調整していくとデッキ枚数が45枚でいい感じになりました。

 

45枚デッキの場合
ごみ8枚をごーどんで引く期待値→0.36枚
ごみ9.08枚を初手5枚で引く期待値→1.00枚

 

デッキ枚数が決まりましたね!

 

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2-3-2.強欲で貪欲な壺

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ちなみに、ごーどんはメタルにおいて3枚採用以外ないと思っています。
よく被ると弱いので2枚採用と聞きますが、確率計算してみてください。

 

45枚デッキのとき3枚あるごーどんを初手で1枚以上引く確率→30.4%
ごーどんでのドロー含め7枚ドローで2枚以上引く確率→5.9%

45枚デッキのとき2枚あるごーどんを初手で1枚以上引く確率→21.2%
ごーどんでのドロー含め7枚ドローで2枚引く確率→2.1%

→2枚採用だと3枚採用してかぶる確率より4%下がるが、そもそもごーどんを引く確率が9%下がる。
40枚ならさらに差が広がります。

 

また、そもそもメタルのごーどんは、ユニオンが枯れるABCのごーどんとは違い複数回打てるのでかぶっても弱くないです。仮にごーどんでごーどん引いても使ったどーどん自体は他のカードに変換されているわけだから損はないし、融合やコンビなどが飛ばないようにケアしてから打つこともできます。同じ役割を果たしているカードが多いという金太郎飴的な構築ができるメタルのパワーカードです。

 

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2-3-3.デッキ枚数と手札誘発


誘発を多くしてもデッキ枚数を増やしては意味がないのでは?と思われる人もいると思うので、誘発を3枚投入してが初手に一枚以上くる確率をまとめてみました。

 

40枚→33.76%
41枚→33.02%
42枚→32.32%
43枚→31.64%
44枚→31%
45枚→30.37%
→デッキ枚数を増やしても3%しか違いませんね。

 

また、デッキ枚数を40枚にして誘発を2枚にした場合初手に来る確率は23.7%であるため、デッキ枚数を増やしてもほしいカードは3枚入れたほうがいいということが分かります。

 

2-4.純粋なメタルの期待値2


今回の構築の目標とする盤面は以下の通りです。


①エクストリオ+ユニコーン
②エクストリオ+アルカエスト(構え含む)
③エクストリオ+クリスタル
ユニコーン+アルカエスト(構え含む)

 

基本的に2枚メタルがあれば盤面が作れます。②のみメタルを3枚使用しますが、サイク等を3枚目のメタルとして数えることで代用が可能なので、純粋なメタルが2枚くるようにしました。

16枚のメタルをごーどんで引く期待値→0.71枚
18.13枚のメタルを引く期待値→2.01枚

 

よってメタルは16枚ほしいようです。

16枚のメタルは、バニラ4種×3+ビスマ2+苦渋2=16枚としました。

苦渋をスキルに変えている方も多いと思うのですが、苦渋は上下スケールを選ぶことができ、先攻でミスリエルを使うこともできるパワカなので苦渋を選択しました。

ちなみに45枚デッキにおいて初手で苦渋が被る確率は1%です。

 

メタルの枚数を増し増しにする構築は先攻では安定しますが、後手の神が踏めなくなり勝てなくなります。何枚初手に欲しいか計算して、期待値を求めましょう。

 

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2-5.色々入れてのメタルの期待値3


②の盤面であるエクストリオ+アルカエスト(構え含む)を作る際にメタルが2枚では足りず、3枚目のメタルが必要になります。

 

※②パターン詳細
デビフラと3枚のメタルがあれば可能


―3枚のメタルについてー
1.下メタル含むメタル2枚+サイク系
1'.ビスマギア含むメタル2枚+サイク系
2.メタル2枚+融合系
3.ゴウフウ+メタル2枚orメタル+融合
 →伏せるカードあればクリスタルへ
3'.ゴウフウ+ビスマギア+サイク系(1'と一緒)
3''.ゴウフウ+メタル+サイク系2枚

 

そこで3枚目のメタルとして代用できるのが、エキセン、サイク、ラスター、ゴウフウです。


この9枚をメタル枚数として数えると
25枚のメタルをごーどんで引く期待値→1.11枚

28.83枚のメタルを引く期待値→3.15枚

 

無事に期待値3を超えました。

 

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また、デッキも45枚になりました。


ちなみにエキセンは3がおすすめです。先攻でもコンビ割るのと上スケールとして使えるので2枚までならかぶっても強いです。後攻なら後ろと前どちらも触れるので2枚かぶりがさらに強くなります。

 

2-6.デビフラのすすめ

 

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ミラーは先攻クソ展開を除いて長引くため、ぐだって先攻でも負けることがある。
(アルカエストが効きづらいし)
→そこでデビフラ使えば早く終わらせることできる
早く終わらせることができるためET入らず、1本目先攻時なら3本目も合わせて自分の先攻を2回取ることができる。


ほかにもメタルで採用されているフィニッシャーたち(ツール、ノーテス、巨神鳥)はいるがデビフラがほかのフィニッシャーと違うところは後手でも強い点である。NSできるため相手の妨害をP前に使わせることができ、ゴウフウやサイクと合わせてメタルの強みであるP召喚を通しに行ける確率をあげることができる。


またエクストリオの制圧力がすさまじいため、Gで何枚引かれようがエクストリオ+妨害手段が成立してしまえば勝てるのも魅力的。エクストリオ+ユニコーンの場合のみフォトスラで返されてしまうが、基本的に環境上4つには勝てる布陣を敷ける。最近増えてきた皆既からもユニコーンやアルカエストを守れるため、デビフラがないと今のメタルは勝ちきれないと思ってます。

 


3.サイドデッキ

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メインデッキは例外を除いて先手用で作りますが、それを後手用に作り替えるためのカードがサイドデッキです。後手だと先手と比べ1枚手札が増えているので、動くための札(今回のデッキだとメタルの数)を減らして構築することができます。これをしないと動くための札ばかりになってしまい、相手の妨害をかいくぐることができなくなってしまいます。

 

3-1.後手時に抜くメタル枚数


メインメタル16枚
14枚のメタルをごーどんで引く期待値→0.62枚
15.86枚のメタルを後手時に引く期待値→2.11枚
⇒期待値が2を超えたので、メタルを2枚減らしてもよい!

 

※ごーどん抜くver
15枚のメタルを後手時に引く期待値→2
⇒ごーどん3枚とメタル1枚の計4枚減らしてもよい!
(基本魔封じが入ってくるデッキには抜きます)

 

3-2.サイドプランとサイドチェンジ


各デッキへのサイドプラン、そしてサイドチェンジについてです。
基本的にサイド後も先攻時はエクストリオ+妨害で勝ちに行きます。仮にエクストリオが除去されてしまっても、相手はそのうえでもう一つの妨害を超えていかなくてはならないのでエクストリオが除去されても即負けにはつながりません。

 

3-2-1.ABC

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後Out
デビフラ3 苦渋2 障壁
In
ツイツイ サイク サタン2 羽 システムダウン

→Gで手札を増やして、サイク等で魔封じを割り、バスターを処理するプランです。魔封じは割る前提なので、ごーどんは入れたままです。前はうさぎを採用していましたが、格納庫を割っても魔封じも割らなくては結局ランク4ビートに屈してしまうので不採用になりました。同様の理由でさくらも不採用になりました。

ちなみにサイチェン中にエクストラをいじるとさくらを警戒させることができるのでおすすめです。

 

先out
G3
In
サイク1 障壁 眼差し

→後手バスターが成立してしまうと手札が何枚あっても厳しいので、Gをout。眼差しも採用してユニコーンにアクセスしに行く。

ABC相手は基本的にユニコーン2体かアルカエストの構えをしていきます。前者はフォトンスラッシャー、後者は闇護符ケアです。なのでABCに限ってはラスターでユニコーンを割るプレイがかなり大事になってきます。他のデッキだとメタル割ったほうが強いんですがね。

また、サイド後だと闇護符ケアが特に大事になってくるのでサイク温存のプレイもなくはないです。

 

サイク温存の話題が出たので少し展開について述べます。

ここで問題です。

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どういう展開をするでしょう?

2枚目?3枚目?4枚目?

 

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これは一人回しをしているときに私が悩んだもので、ツイッターでは先攻相手不明の場合のときという条件でアンケートを出しました。

 

ちなみに妨害としては

2枚目→ユニコーンユニコーンサイク

3枚目→ユニコーンサイク(アルカエスト)

4枚目→ユニコーン(アルカエスト)+1ドロー 

となっています。

 

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ツイッターの結果としては4枚目が1番多かったです。

ユニコーン+アルカエスト+ドローという妨害を構えられますもんね!

 

では、正解は4枚目かな?

 

 

・・・違いました。

2~4枚目のどれでもなかったです()

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こちらです。

ツイッターに乗せた後さらに一人回ししてるとこれに気付きました。

所見ですぐこの展開に行き着く方っているんですかね・・・。

ツイッターではすぐにこの展開に気付いた方もいて、すごいなと思いました・・・。

 

これならGのドローにかけなくてもアルカエストが確定していますね。

融合の1ドローもついていますし。

 

サイクは闇護符や格納庫、地獄門用にとっておくことも大事ですが、体感的に展開札にしてしまったほうが強いことが多いです。

アルカエストの構えができれば闇護符ケアできてますし、アルカエストがいれば格納庫を実質無力化、地獄門も出てきたモンスターを吸って次キルしに行けば1:1交換みたいなもんです。

 

サイク温存はなかなか難しいですね。先攻で引いたサイクはガンガン展開に使っていきましょう()

 

 

3-2-2.メタル

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後out

デビフラ3 苦渋2 サイク
In
眼差し1 超融合1 闇護符2 羽1 障壁

※デビフラ見えたらうさぎin

→先攻ゲーを返すために前に触れるカードを多めに。サイクは神の枚数が減っているので減らす。

ミラーは場を処理して神や障壁等で蓋するか、隙をついてライフを一気にとるかのどちらかです。ユニコーンをいかにどけるかがポイントです。主にどかす手段はヴォルフレイムなので、カウンターでヴォルフレイムを優先して出していきましょう。 

またコンビネーションを維持していると相手の融合でも墓地のデカブツが出せるので、ユニコーンを実質無力化みたいなことができます。展開で割ってしまっていたらミスリエルで優先して戻していきましょう。

 

先out
G3
In
眼差し1 障壁 羽1

 

→エクストリオ妨害で勝ち!!


3-2-3.DD

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後out
デビフラ3 苦渋1 ごーどん3 障壁
In
うさぎ3 闇護符2 サイク1 ブラホ 超融合

→クロウでも展開は止まるが、地獄門をとめないと次のターンもう一度展開が始まってしまうのでうさぎ全力投入。逆にDDは地獄門さえなければ場を処理するとリソースはほぼ0になるデッキです。

闇護符かサタンかは迷うが、闇護符裏目の魔封じならサタン出してもサタンを除去できないのでどっちみちってことで闇護符。虚無魔人の回答にもなる。

 

後はテムジンの契約書回収効果に注意です。

ユニコーンと相打ち狙ってきたときは意識するといいかもです。

 

先out
デビフラ3
in
サイク 眼差し 障壁

→もともとDDへのエクストリオはスワラルの存在からかなり弱いし、サイド後ならラヴァゴもありさらに弱くなる。それなら妨害構えたうえで増Gで引いたほうがいいと判断。ユニコーン+Pモンスター+カウンターの布陣の上から1キルはかなり難しいはず。先攻デビフラユニコーンで圧殺しに行ったり、思い切って後手選択したりしたが、これが1番よさそう。 

 

3-2-4.青眼

 

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後out
G2 デビフラ3 苦渋2 障壁
In
サタン2 超融合1 闇護符2 サイク1 羽1 ブラホ

→精霊竜だけ避ければ戦えるためサイド後は楽。Gは初手に握れていて1ドローしかできないときもあるので減らす。魔封じや泉があるため後ろに触るカードは減らしてはいけない。

 

※サイド後後手選択

→もともと事故が多いデッキであり、さらにこちらに選択権がある場合動くためのカードを減らしていると予想できるため事故が加速する。できる盤面もソルチャが絡まない限り1枚で突破できる盤面なので後手選択。

 


4.エクストラデッキ

 

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基本的に使う順番に15枚入れましたが、調整段階では21枚エクストラを使っていました。全体のメタルと比べて採用が少な目なカードと、15枚目以降のエクストラ候補について述べます。

 

4-1.ボルテックスドラゴン


必須カードです。このカードに気付いたのがみちのくCSが終わった後だったのが悔やまれます。もっと早くに出会うべきカードでした。主に使うのはABCとメタルの後手です。デビフラ+エクストラ1枚でバスターを完璧に処理できます。バスターが守備で出てきたらイグニスターで殴り殺してあげましょう()。メタル相手ではユニコーンを処理するカードとして使います。今まではガイアドレイク以外出たモンスターにユニコーン効果を当てられて処理されてしまっていましたが、これのおかげでユニコーンを処理した上で妨害も構えることができるようになりました。

 

4-2.メテオバーストドラゴン


ゴウフウとデビフラが入っているなら必須カードです。というかゴウフウとデビフラが入っていないメタルは今勝てないと思いますが・・・。スケールのメタルをSSしてアルカエストを構えたり、ユニコーンを直接だしたり、今までの手札ではできない展開が可能になりました。面白いところとしてはバトルフェイズの相手の効果を封じれるので、最近流行っている竜星に対して強いです。

 

4-3.アルカエスト(2枚目)


主にABC相手に強いです。2枚目のアルカエストがあることにより、自ターン融合→速攻融合構えという新たな展開ができるようになりました。2枚目があるとは思ってないので、1体処理して安心している相手にぶっ刺さります。また、2枚目があることによりミスリエルで墓地のアルカエストを無理やり戻さなくてもいいので、コンビ等を優先して戻すこともできます。

 

4-4.カーディナル


一時期超融合が抜けていてそれとともに抜ける予定だったのですが、速攻融合を使ったワンキルに何度か使用しておりやはり必須だなと思いました。超融合のまくるパワーは半端ではないです。

以下は順番に15枚目以降のエクストラになります。


4-5.スクラップドラゴン


採用を最後まで悩んだカードです。後手時にゴウフウを絡めて妨害+スケールサーチができるグッドかーどで、罠踏みにいくときイグニスターを温存することもできます。JGP個人では必要な場面はありませんでした。

 

4-6.ブラックローズドラゴン


サイド後の魔封じ+魔封じを割るためのカードですが、魔封じ+ABCの盤面も壊すことができます。ミラーでエクストリオ単騎を超えるのにこれか月華がほしいことがあったのでどちらかはほしいと思いました。

 

4-7月華


青眼DDに対してエクストリオ+月華という布陣を作れば勝ちだったのですが、メテオバーストのおかげでアルカエストを構えることができるようになり抜けていきました。効果自体はとても強いので、青眼DDが多いなら入れる候補だと思います。

 

4-8オリハルク(2枚目)


コンビの蘇生効果を使った後のオリハルク+ミスリエルの融合で使います。ただ、カーディナルで代用できる場面がほとんどで、オリハルクでなくてはならない場面は1度しかなかったので不採用でした。メタルをもっと増やす構築なら2枚目がほしくなると思います。

 

4-9.ガイアドレイク


主な役目が精霊竜、ユニコーン、カリユガの突破のために入っているカードでしたが、もともと使用頻度の低いカードでありABCの台頭によってさらに頻度が低くなっていきました。精霊竜をどけれない代わりにバスターを処理できるボルテックスドラゴンを発見してからは1度も出していません。そもそも青眼相手だとヴェーラーや福音でガイアドレイクがまともに活躍した覚えがないのもあります。

 

4-10.最終戦士


次元障壁の登場で先攻で出すことがほぼなくなり、バスターを処理した後に蓋をするために使う程度になりました。それもAループで無限に時間を稼がれるので使うことはほぼなくなりました。

 


5.まとめ


期待値から考えるメタル理論と構築、いかがだったでしょうか。
 

メタルで勝てない・・・と嘆いている人はこの6点を意識して構築を見直してみてはいかがでしょう?

増G3枚
メイン最終戦士で詰まない
ごみの期待値1以下
純粋なメタルの期待値2
色々入れてのメタルの期待値3
デビフラを使う 

 

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準決勝と決勝の動画があったので張っておきます!

決勝はデビフラゲーしてますね()


今期は良環境だったおかげか東北にしては珍しくたくさんのCSがあり、念願のCS初優勝も果たすことができました。来期はエクストラパックが来日しますが、また良環境であることを願っています。

 

質問等ありましたらツイッターに連絡ください。
答えられる範囲でなんでも答えます。

 

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期待値から考えるEMEm構築と解説

 

 期待値から考えるEMEm構築と解説

 

もくじ
1.導入
2.期待値
3.メインデッキ
4.サイドデッキ
5.まとめ

 

 

1.導入 

1-1.はじめに
 今期は圧倒的な先行ゲーです。しかし、せっかく先行をとっても事故で動けなくて負け・・・という人をたくさん見てきています。事故を減らす構築を作るため少しでも参考になればと自分の構築の際の考えを伝えることにしました。あくまでこういった考え方もあるよという趣旨であることをご理解ください。

1-2.誰?
 私の知名度は底辺で、こういうのは有名な方でないと説得力に欠けると思いますので、せめて今期の成績で説得力を増したいと思います。

秋田CSmini5位 M2CS2位 ガッチャCSR2位 ヒノキ杯2位 CS通算21-5。全て個人です。

運にも恵まれ、今期出たCSすべてで入賞することができました。2位コレクターですね()

  

2.期待値

2-1.期待値とは 

期待値とは物事に対する期待の度合いです。
http://tocage.jp/blog/8278/1342685806.html
↑こちらにわかりやすく書かれていますので一読ください(無断リンクごめんなさい)。
簡単に言えば、手札に特定のカードを引く枚数の平均のことです。今回は初手5枚に対する初動の期待値を考えます。

 

2-2.現在の遊戯王において 

 先ほど紹介した記事の期待値は先行ドローありの時代のものでしたので、現在の遊戯王では後攻時に使うことができます。具体的に言えば相手の展開をまくれるカード(ブラホ、ライボル、羽箒など)は6.7枚以上入れることで1枚引くことができます*1 。前環境のダークロウプトレを突破するのによく使われていました。

 先行時はこの「カードを引く枚数」が5枚になっているので、X÷40×5=1⇒X=8より、8枚入れることで先攻時における期待値が1になります

ちなみに、この8枚はサイド後の手札誘発の目安にもなります。ヴェーラー、うさぎ、タイフーン、Gを計8枚入れることでやっと期待値が1になるので、EMEmの先攻展開どうしても止められない・・・と嘆いている人は誘発が計8枚入っているか確認してから嘆いてください。なお、1枚の誘発でEMEmが止まるかはまた別の話なのであしからず()

 

 

3.メインデッキ

 

3-1.今回の構築
まずは今回使用した構築を。

【遊戯王】デッキレシピ:2位 / EMEm / うらかわさん - ガッチャCS R -11月ランキング戦-|イザジン

【メイン40枚】

モンスター32枚
EMドクロバット・ジョーカー3
EMペンデュラム・マジシャン3
EMモンキーボード3
EMリザードロー2
EMギタートル1
EMパートナーガ1
Emヒグルミ3
Emダメージ・ジャグラー3
Emトリック・クラウン1
Emハットトリッカー1
Emミラー・コンダクター1
竜剣士ラスターP3
ジゴバイト2
デーモン・イーター1
BF-精鋭のゼピュロス1
グローアップ・バルブ1
エフェクト・ヴェーラー2

魔法7枚
揺れる眼差し3
おろかな埋葬1
ツインツイスター3

罠1枚
狡猾な落とし穴1

【エクストラ15枚】
ナチュル・ビースト
爆竜剣士イグニスターP
No.16 色の支配者ショック・ルーラー
Emトラピーズ・マジシャン
キングレムリン
鳥銃士カステル
牙狼 ダイヤウルフ
励輝士 ヴェルズビュート
ラヴァルバル・チェイン
深淵に潜む者
No.39 希望皇ホープ
SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング
外神ナイアルラ
外神アザトート
フレシアの蟲惑魔

【サイドデッキ15枚】
No.106 巨岩掌ジャイアント・ハンド1
増殖するG3
幽鬼うさぎ3
ハーピィの羽根帚1
サイクロン2
強制脱出装置2
タイフーン3

 

今回私がガッチャCSRとヒノキ杯で使用した構築になります。40枚、竜呼神なし構築ですね。盤面の目標はルーラーorナチュビ+フレシアです。神はナチュビ+神もナチュビ+フレシアも硬さ的には変わらないと思い抜けました*2

竜呼はかなり悩みましたが、ミラー時の後攻時の弱さがネックになり抜けました。2日間でサイコロ3-10だったので竜呼ではなくてよかったと本当に思っています。

どのようにこのデッキを構築していったのか見ていきましょう。

 

3-2.EMEmの初動
 先ほどの目標盤面であるルーラーorナチュビ+フレシアを作るには、基本的にペンマジをP召喚する必要があります。ペンマジでエクストラにリソース溜めないと返されたらもう攻め手ないですしね。

 ペンマジをP召喚するには大きく分けて5つあります。

 

① ペンマジ+上下スケール

② EMモンスター(ドクバorモンキー含む)×2

③ ドクバorモンキー+ジゴバイト

④ ペンマジorドクバ+ラスター

④´モンキー+ラスター+スケール3

⑤ 眼差し+ドクバorペンマジ+Pモンスター

 EMモンスターが都合よくからまない限り、基本的にPモンスターが3枚初手にほしいことになります。2枚だとスケール合わないこともあり怪しいですね。

 

3-3.Pモンスター
 初手に3枚のPモンスターがほしいということで40枚デッキの場合Pモンスターは24枚必要になります。

 個人的にEMEmで確定だと思っている枠は、EMドクバ、ペンマジ、モンキー3枚ずつ、上スケール3枚、Emヒグルミ3、ミラコン1、ラスター3の計19枚です。

ここから考えるとあと5枚必要になります。おろかな埋葬ジャグラーを落とすことで、使い魔はグレムリンやチェインになることでPモンスターをサーチできるので、Pモンスター枠として扱います。

残り1枚は迷いましたが、ラスター+おろ埋を用いた先攻展開や、彼岸のベアト突破、帝の魔人突破に使用可能なパートナーガにしました。久しぶりに入れてみましたが、かなり使い勝手が良かったです。

 

3-4.残りの16枚の振り分け
 40枚のうちPモンスター24枚が決まりました。残り16枚、つまり初手5枚のうちの残り2枚をどのようにするかです。Pモンスターが3枚あれば動けるのですから、後の2枚は妨害するカードでもいいわけです。

しかし、これでは妨害カードが3枚来てしまったとき、ほとんど動けないことになってしまいます。よって1枚は展開を補助できる位置づけのカード、もう1枚を展開にかかわらないカードにしました。

するとデッキの枠は、Pモンスター枠24枚、展開補助枠8枚、展開にかかわらない枠8枚となりました

 

3-5.展開を補助できるカード枠
 ここでいう展開を補助できるカードとは、ある条件で展開の初動になりうるカードをさします。実際のカードとしては、クラウン、トリッカー、ジャグラー3、眼差し3です。前者のモンスターは使い魔がいるときや、スケールがそろっているときに展開カードになりますし、後者はPモンスターが2枚あるときに展開カードになります。眼差しケアできて、最強の展開パターンにつながるヒグルミをサーチできるジャグラーは3枚確定です。BPに入ることで後攻時に展開を返すカードにもなります。

 

3-6.展開にかかわらないカード枠
 いわゆる妨害カード、引いてはいけないカードですね。EMEmにおいて最も構築に違いが出るのがここではないでしょうか。ここが多すぎて、動けなくなっている人を多く見ます。

EMEmに限った話ではなく、帝や彼岸などすべてのデッキにおいてこの枠を多くとりすぎている人がいると思うので、初手に何枚ほしいかの期待値とともに一度見直してみることをお勧めします

 この枠にEMEm必須カードであるゼピュとバルブを入れて残り6枚。フレシアのために狡猾を入れて残り5枚。残りのカード候補としては、神、ツイツイ、時空、誘発があげられます。

東北は彼岸が多く、メタビ寄りのデッキもいると考えツイツイ3枚*3 。神はフレシアで十分であるし、時空も狡猾で足りると思っていたので残り2枠は誘発に充てることに*4

 

3-7.手札誘発
 メインから2枚入れる手札誘発を考えます。誘発で重視するのはミラー時の3点。

A.展開を返せる範囲で止めること
B.リソースを溜めこませないこと
C.後引きでも使えること

(1) ヴェーラー
 もっとも無難で、ABCを満たしている。ミラー以外も見れ、打つ場所も多い。

a.ドクバに打つ→モンキーやペンマジ所持の裏目があるが、完全に止まることがある。リソースも溜めこまれない。

b.ペンマジに打つ→リソースを切らせる。しかし、ナチュビかルーラーまで行くので、返すのが大変。

⇒お願いしながらドクバに打つのが無難そう。

(2) 増殖するG
 何枚引こうが誘発2枚では止められない。ナチュビ神されたらおしまい。 

(3) 飛翔するG
Aは満たすが、ペンマジ通すことになり後攻ターンに後ろを剥がしつつ展開できないと次ターンドクバから動かれておしまい。竜呼流行っているのもマイナス。

 (4) タイフーン
 モンキーからんだ展開ならABCすべて満たす。上スケール割った後さらに展開されるのは割り切れる。上下スケール揃えられたとき迷うか?永続見れるのも○だが、フレシアとかみ合わなさがなんとも・・・。

 (5) うさぎ
 EMEm見るならタイフーンの劣化といった印象。ナチュビにも打てるが、そもそもナチュビが出ているまで展開されている時点でダメ。

 (6)ドロバ
 対EMEm最終兵器。絶対止まるため、Aは満たすがBCが全く満たせない。後攻ターンで展開できないと結局展開されてしまい、なんとも・・・。

 

   以上より、2枚の誘発ならヴェーラーを入れることになりました。

 

3-8.後攻時
 これで40枚できたのですが、ここで後攻時のことを考えてみます。先攻が取れる前提で組んでいる人も多く、その分パワーが高くてそれも好きなのですが、私は後攻のこともある程度までは考えて構築すべきだと思っています。

誘発は2枚(ジャグラー含めれば5枚)と初手5枚時の期待値8枚に及びませんが、後攻時は6.7枚盤面を返せるカードが入っていればよいです。SSできる使い魔3枚と、トリッカー、BPで捨ててトリッカーサーチできるジャグラー3枚の7枚が入っています。

ビュートしても完全に返すことはできないかもしれませんが、スケールの邪魔してワンチャンは生まれるはずです。少なくとも展開されるのを見て、はいおわりということは少なくなるでしょう。

 

 

 

4.サイドデッキ

 

4-1.作り方
 サイドデッキは好みの部分がかなり大きいので、参考までに。私がサイドデッキを作るとき、まずはメインから抜くカードを以下の順番で考えます。

ⅰ全く効果がないカード
ⅱ効果はなくはないが薄いカード
ⅲ効果はあるが、他のほうが強いカード
ⅳ効果はあるが、枠の関係で抜くカード

特に相手の先攻展開を捲らなればいけない後攻時を意識しています。実際に彼岸を例に挙げながら説明します。

 

4-2.サイドデッキの枠
 彼岸とのサイチェンで抜けそうなのは、ⅰよりバルブ、ⅱより眼差し、ⅲよりヴェーラーですね。ⅳは枠が足りなくなったら考えればいいです。ここで彼岸は6枚のチェンジをすることになりました。これを環境デッキ(今ならEMEm、彼岸、帝)分やり、枠が15枚より多ければサイドカードを共通で使えるものにして15枚に収めます。各デッキに何を入れるべきかはそれこそ好みなので、各自で強いと思ったものをお入れください(結果を残している人たちのサイドは要チェックです!)。

 

4-3.彼岸
後攻時
 Out バルブ 眼差し3 ヴェーラー2 ナチュビ
 In 羽箒 サイクロン2 増G3 ジャイハン

先攻時
 Out バルブ ヴェーラー2    ナチュビ
 In 羽箒 サイクロン2   ジャイハン

プランとしてはバックをひたすら割って、Pを通していく形になります。バックさえ剥がせれば彼岸の妨害はターン1のファーファのみですので、深淵やアザトートでどうにでもなります。

先攻時にGが入っていないのは、うさぎやタイフーンをケアするために眼差しを残したためです。ここはサイクとGを交換でもいいかもしれません。

 

4-4.EMEm
後攻時
 Out ナーガ バルブ ゼピュロス モンキー ツイツイ3 おろか ナチュビ
 In うさぎ3 タイフーン3 脱出2 ジャイハン

先攻時
 Out ナーガ ツイツイ 
 In 脱出2

後攻時のプランとしては相手に展開させないように、動けなくなる誘発を6枚積みました。ヴェーラーと合わせて8枚誘発を構えられるので、期待値は1になります。

抜いたカードは魔法と、相手の展開を返すのに役に立たないものです。モンキーは枚数合わせになります。脱出はミラーで強いと言われていて試してみましたが、それほど強い印象はなかったです。

先攻時にナーガを抜くのはミスでした。ヒノキ杯決勝で、脱出がナーガだったら眼差しからめてかなり強い動きができたので、やはり展開に関するカードは先攻時は抜いてはいけませんね。

 

4-5.帝
Out 眼差し3 フレシア
In 羽箒 脱出2 ジャイハン

帝は領域をひたすら割るプランだったのですが、魔人で詰むことが多かったので脱出も入れるようにしました。先攻展開時に、ナチュビフレシアだと、下級から動かれて上級出てくるのでジャイハン入れました。ジャイハンがナチュビ抜くデッキの時についでに入れれるのでちょうどよかったです(使ったとは言ってない)。

帝相手に抜くカードが眼差しくらいしかないので、だれかこれ抜けるんじゃね?というものあったら教えてください()


※エクストラは使う順番に15枚つっこんだので、省きます。

 

5.まとめ

長々と書きましたが、ここで言いたいことは3つです。

1. 私は期待値を重きにおいてデッキ構築しているので、みなさんもぜひ!

2. サイチェンに困ってる人は抜くカードから考えてみよう!

3. サイチェン後に妨害札入れすぎて動けなくなることのないようにサイチェン後の期待値もチェックしてみよう!

 

読んでくださったみなさまの考え方が1つでも増えたら嬉しいです。


うらかわさん@takoyakimiso

 

*1:X÷40×6=1

*2:ナチュビフレシアで勝てるか

※ビュートケアのために2体並んだ時点で狡猾打つものとする。ヒグルミorジャグラー+使い魔orトリッカー×2、この3枚で突破されるが、残り手札は3枚。展開カード3枚しっかりかみ合わなければ動けない。⇒だいたい大丈夫。

*3:実際にガッチャCSRにおいて彼岸はEMEmより1人少ないだけでほぼ同数だった。

*4:CS後に時空入れることを決意。相手の先攻展開をフレシアで返したのちに、そのまま次ターンの妨害ができる。自分の展開時のことしか考えてなかった 。